初節句とは、日本では元々「ひいな遊び」という遊びで使ったワラや紙で作った人形(ひとがた)でした。 この人形に厄(やく)や災いを移し、川や海へ流す流し雛(雛人形)が始まり、今のひな祭りへと発展したのです。お雛様(ひな人形)は女の子の健やかな成長のため、その子の厄受け「お守り」となってくれているのです。お母様の雛人形を譲ったりするのは本来の意味からするとちょっと…雛人形はずっとあなたを見守ってくれています。 いくつになってもぜひ毎年お雛様を飾ってあげて下さい。おばあちゃん、お母さん、赤ちゃんと、ご家族みなさんのおひなさまも一緒に可能な限り飾ってあげて下さい。ご家族みなさんのお祝する気持ちが一番大事な事だと私達は考えます。 桃の節句のセットには、たくさんの種類の人形を用いることで主従関係、いわゆる社会的役割分担を、身の回りの家具調度品の雛人形の雛道具や桜(さくら)·橘(たちばな)などで、家庭での躾けやマナーのお勉強を、遊びの中から教え伝えて来たと思われます。 親から子に対する愛情のあらわれである「無病息災·長寿·魔除け」と「健全な成長」、ひな祭りは赤ちゃんのの健やかな成長の願いを具現化したもので、女の子の桃の節句にお祝いとして、雛人形を贈り、人から人に伝えられました。