受賞
2006 グッドデザイン賞受賞商品
プロデューサー: ピジョン株式会社 商品開発部マネージャー 岩山 秀樹
ディレクター: ピジョン株式会社 商品開発部 三上 新太郎
デザイナー: ピジョン株式会社 商品開発部 新井 啓介
審査委員: 長濱雅彦(ユニット長)、有元正存、大島礼治、原研哉
概要:
ビーケアシリーズは、赤ちゃんのイタズラや誤飲·ケガを防ぎ安心できるお部屋の環境をつくるセーフティケアグッズです。赤ちゃんにとっては開けにくく、大人にとっては片手で簡単に開閉できるダブルロックで、子供の安全と保護者にとっての使い勝手を両立しました。単に設置することで満足するだけでなく、常にロックし使い続けることができるから、赤ちゃんをイタズラによる事故やケガから守ることができます。
デザイナーのコメント:
ビーケアシリーズを開発するにあたり心がけたことは、赤ちゃんの安全と保護者の使い勝手を両立させること。赤ちゃんが興味をもって触ってしまうことを防ぐ簡素な形にすること。「赤ちゃんがいる空間は安全な空間にしたい。だけど、自分が使いにくくてめんどくさいのは困る。」そのようなごく当たり前のママ·パパの要望を当たり前にかなえる。それが使う側にも使ってもらう側にも安心なビーケアが持つ本当の意味であると考えます。
デザインのポイント
1.表面にエラストマー樹脂を特長的に配置し、視覚的なやさしさと品質感の両立を目指した
2.赤ちゃんの興味を引かないシンプルなデザイン
3.左右の方向性がなく、どちらの向きに装着可能なデザイン
ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項
乳幼児に対しては、「開けにくいダブルロック」や「柔らかさや丸み等のやさしさ」で安全性を追求した。その上で、母親などの育児者への配慮として「片手で簡単開閉」や「一目で開閉状態がわかる開閉インジケータ付」、「迷わず取付できる取り付けサイン」等、安全性や利便性を追求した
デザインが技術·販売等に対して行った提案
ロック関係の製品は、開閉インジケーター、開閉の頻度が多い時にロック解除状態を保持できる機構、外したベルトを引っ掛けておくことができる機構など使用者の利便性を追及する提案。
審査委員のコメント:
赤ちゃんには開けづらいが、大人は簡単に開閉できるというインターフェース。考えてみるととても面白いテーマである。この商品の魅力はそうした矛盾したソフトに徹底して取り組み、その結果行き着いた細部のディテールにある。作り手のモチベーションの高さを評価したい。