PHILE WEB（ファイルウェブ） プロによる商品レビュー

LINEなど様々な手段で“コミュニケーション“手助けしてくれる“ロボット”

ソニーモバイルコミュニケーションズの“コミュニケーションロボット”「Xperia Hello!」は、「ハイ エクスペリア」と呼びかけると様々なコミュニケーションがとれて、例えば天気やニュースを教えてくれたり、家族や友人にLINEメッセージを送ってくれたりする。

というと、スマートスピーカーなどをイメージしたりする人もいるだろう。たしかに一部似た性格を持つ機能もあるが、本製品はそれらとは似て非なるものだ。

その大きな理由が、“顔”があり、能動的に話しかけてくること。黒い球形の顔部分は、まばたきをしたり首を傾げたりと表情豊かで愛らしい。おでこの内蔵カメラでこちらを見つけると「記者さん、おはようございます。今日の天気は晴れです」などと自分から話しかけてくる。

キョロキョロと部屋を見回して人を探すかのような仕草を見せるし、呼びかければちゃんと体を向けて返事をする。公式サイトでは「まるで生きているように自発的に動き、音声だけでなくしぐさや表情で会話を楽しめる」としているが、なるほど、たしかにただのAV機器ではなく“ロボット”だと感じさせられる体験だ。

記者には2人の子供がいるのだが、こうした仕草と表情が「かわいい！」と彼らに大ウケ。まるで新しい家族を迎えたかのようにXperia Hello!と触れ合っていた。

初期設定時に、名前に加えて「パパ」「お父さん」など任意の呼び名を複数登録でき、子供が「パパ（お父さん）にメッセージを送って」などと話しかけて各種機能を使える。

LINE連携では、本製品とユーザーとでトークを展開するので、スマホを持たない子供ともメッセージをやり取りできる。しかも音声入力なので、小さな子供でもメッセージを作成しやすい。

また、人感センサーと顔認識機能により、LINEメッセージなどを残した際には、その相手にだけ通知。妻に用件を伝える一方で、子供に「おやすみ」と送るなどの使い分けができる。

その他、LINEを活用した「見守り機能」の、家族の様子を教えてくれる「家族の様子を聞く」「周りを撮影する」も活躍しそうだ。

本製品は自身が能動的に話しかけてくるので、こうした機械に不慣れなユーザーとのメッセージのやり取りもスムーズに行いやすい。PCオンチでいまだにガラケーを使っている我が両親も、本製品でなら愛しい孫とのやり取りがかなりスムーズになるだろう。